「超高速!参勤交代」なる時代劇映画が封切られるとのこと。面白そうです。見に行こうっと(時間があれば)。私は時代劇が好きなのです。一見、封建的、権威的、起承転結の定型、そういったものが好きなのかと思われそうですが、そういうことではないのです。

現代に比べて時代劇の方が、様々な設定があります。社会構造然り、身分構成然り、地域別の食べ物や文化の違い、集約化されていない単機能の小物の数々、その他もろもろ。人間関係を中心に、現代に比べて水平的にも垂直的にも広く深いグラデーションのある設定が可能で、その中に様々な物語を織り込むことが出来る。その奥行きが楽しめるのだと思います。

残念ながら世間一般では時代劇は不人気で、地上波から連続ものが消えてからもう暫く経ちます。が、この奥行きのある設定は、継続的に実施していないとそのノウハウなどが消えてしまうと云うことで、最近では局を超えて、ノウハウ、リソースの確保・維持に努めているようです。日本人はノウハウを長く維持するのが得意です。式年遷宮などもいい例です。数は少なくていいので、質の高い時代劇をこれからも見たいです。

さていよいよ明日はマネックスグループの株主総会です。こればっかりはノウハウの蓄積は本質的な部分ではなく、梅沢富美男の歌ではありませんが、毎回が初舞台の気持ちで、真摯に向き合いたいと思います。