今日の東京株式市場。凄い相場でした。日経平均で1,143円安。1日の値幅が1,459円。約10%です。世界第2位の資本市場としては強烈な変動率です。昨日の引けから今日の引けまでに消失した東証一部時価総額がなんと30兆円。売買高76億株、売買金額5兆8千億円は共に過去最高です。やはりバーナンキ発言が一旦の利食いを促したのでしょうか。

さて問題は明日以降どうなるかです。ポイントは、今回のアベノミクス相場が、何年にもわたる息の長いものなのか、半年程度で終わる息の短いものなのか、だと思います。長くて大きい波動であれば、今日のことは小さな波に過ぎないでしょう。相場自体が短い波動であれば、今日は転換点かも知れません。前にも書いたように、今回の相場は90年3月の総量規制以来の、そしてその総量規制とは真逆のマネタリーベース2倍という、我が国政策の大転換をした文脈の中での相場であると私は思っています。それは長くて大きい波動です。

今の相場は、近視眼ではなく、なるべく遠くから見ることが肝要だと思っています。