御恩と奉公とは、ずいぶん古い言葉・関係のようにも思えますが、もちろん現代に於いてもとても大切なことです。私は恩を仇で返すようなことは決してしたくありませんし、大切な恩を下さった人には、ずっと奉公人の気持ちで接していきたいと思います。これは何も日本だけの価値観ではなく、広く世界でも共通しうる考え方だと思います。私の限られたグローバルな交遊の中でも、あらゆる国の人の中に、もちろん全員ではありませんが、御恩と奉公とか仁義といった価値観は認められ、私もお互いにそういったものを大切にしています。
このような関係は、時に大きな力や結果を生み出します。私事は差し置いて、世間に目をやると、宮沢りえさんの緊急登板は、その背景にそういったものがあったように感じられ、そこにキラッと光る、人を感動させることの出来るパフォーマンスが生まれたのではないかと推察され、見ることが出来なかったのが残念です。見られなかった舞台としては、本田美奈子.さんの舞台。見に行ったらなんと「今日から代役」とのことで、結局私が行こうとした前日が本田美奈子.さんにとっての最後の舞台でした。残念です。今日で閉店というお寿司屋さんやイタリアンレストランにたまたま知らずに行ったことは数回あるので、やはり人は思い入れの強い分野での縁というものがあるのでしょうか。
話が逸れましたが、御恩と奉公は、義務ではなく、積極的な価値の創造の基礎として、これからも大切にしていきたいと思います。