英国BBCニュースによると、3Dプリンターで作られた拳銃が発砲テストに成功したとのこと。撃針だけが金属製で、あとは全てABS樹脂(プラスチック)製。別の報道によると空港などの金属探知機にも引っ掛からないとのことです。設計図はネット上で手に入れられるようにするとのことですが、アメリカでは現状、拳銃を作って売るには免許が要るが、自分の保身・所有目的で拳銃を作ることには免許は要らないそうです。

この3Dプリンター拳銃は、"Defense Distributed"という25歳のテキサス州の法学部学生が率いるグループによって開発されたとのことですが、開発期間は1年とのことで、末恐ろしい限りです。しかしこのテストも設計図も公表すると云うところに、彼らの意図も感じられ、どう評価すべきか微妙です。技術革新には常に色々な面が同時に存在すると云う、当たり前の現実の話であり、むしろ全てを公開するところを、前向きに評価すべきでしょうか。

しかし3Dプリンター恐るべし。人間のパーツの多くの部分も、簡単にプリント製造出来るようになるのでしょう、或いは既になっているのでしょう。このような技術が、世界の経済分布も変えていくのでしょう。産業革命によって地球上に偏在することになった技術と富は、このような技術革新によってもっともっと平坦になっていくのでしょう。技術革新って凄いですね。