報道によると、政府は東大などが検討している秋入学に対応し、低迷する日本人学生の海外留学を底上げする目的で、3月の高校卒業から入学までの半年間で海外留学を希望する学生全員に奨学金を支給する方針とのこと。これは素晴らしい。

私はかねてこのアイデアを主張してきました(2001年10月30日つぶやき<放流計画>から引用:(前略)コミュニケーションの欠落による損失は、ビジネスでも政治の面でも甚大な筈です。一つ案があります。日本の高校生か大学生を大々的に留学させる制度を作ってはどうでしょうか。一人あたり年間200万円掛かるとして、1万人で200億円です。国家予算からしてみれば何でもないでしょう。日本の教育を受けた上で、例えば英語とアメリカ流の議論の仕方に慣れる。そのまま帰らない学生もいるでしょうが、多くはいずれ戻ってくるでしょう。言うなれば日本学生の大放流計画。安くて、かつ少なくともある程度の効果が明らかに期待できる案だと思うのですが。)。

今回の政府案は、上記アイデアよりは小規模のようですが、それでも尚、これは画期的な、革命的な、偉大な一歩だと思います。日本は変わろうとしている。諸外国と競争することを思い出そうとしている。いい意味での競争を、もっともっと取り戻して欲しいと思います。そしてそれは競争だけでなく、安全保障などの面からも有効なソフトパワーだと思います。世界の中の日本。いいことですね。