忘れる前にひとつ書いておきたいことが。先週ラトビアでの国際会議でパネリストを務めていた時に、モデレーターが最後の質問をフロアから取ると、壇上に中国からのパネリストもいたので、「ちょうど日本からも中国からもパネリストがいるので聞いてみたいのだが、あの島の問題はどうなってるんだ?両国のこれからの関係はどうなるんだ?」と云う質問がフランクフルトからの参加者から出ました。なんと。国際ビジネス会議なのにそんな質問しますか。するとこともあろうかモデレーターが、「先ずはOKIから聞いてみよう」と私に振ってきたのでした。ぐあ!私は両手を拡げておどけて、そんなこと返事するのに自分はふさわしくないのに勘弁してよ、と云ったのですが、逃げられそうもなかったので答え始めました。
「あなた達ヨーロッパだって色々なことがあったでしょ?こう云うことはどこでもいつでもあるんじゃないの?(壇上隣に在ロンドンのインド人のパネリストがいたので彼を見て)ところでこの間中国で行われた国際会議のラウンジでインドの人に同じような質問をされたんだ。日本と中国の関係を心配していると。そこで私はこう聞いたんだよ。インドと中国の間にノンストップの定期便はどのくらいあるの?彼曰く、デリーと北京の間で週に4便だね。私は答えました、なるほど。東京と北京の間は毎日15便あるよ。」
場内爆笑。まぁ、なんとか切り抜けました。怪力乱神とまでは云わないにしても、語らない方がいいことは多くあるものです。気を付けようっと。