日本にいない一週間の間に、東京はめっきり冬になり、日本の国会は解散しました。日本版財政の崖だった赤字国債法案はすんなり通り(しかも3年分)、それはアメリカの財政の崖を回避するために二党間の協議が進むことを少なからず刺激したかも知れません。そして恐らく日本の新政権になるであろう党の党首の発言から、日本の期待インフレ率に修正が入り、円市場と日本の株式市場は新しいボックスに切り上げた(円市場は円安方向)ように見えます。一方イスラエルとハマスの間では緊張が一気に進みました。

たった一週間。7 days. こんなにも多くのことが起きるものか。人間の世界は興味深いです。何年間も何も起こらなかったかと思うと、一気にあらゆることが起きる。但しこれは人間の世界に限ったことではないかも知れません。森羅万象、臨界点に近付くと一気になだれ打つように形を変え始めるものです。

ところでこの大きな変化はたまたま私が日本を離れてロンドンにいるときに起きたのか。或いは相対性原理のように、系の中にいると変化が見えず、外に出たので色々な変化を特に感じることが出来たのか。どちらもあるでしょう。しかし視点を外して、意識的に離れたところに視点を浮遊させて自らを見ることは有効であるように改めて感じたので、そうするように意識していきたいと思います。