まだロンドンにいます。ミーティングで或る会社のオフィスに一人で歩いていったところ、受付の椅子で待つことになりました。iPhoneの電波の入りも悪かったので、椅子の前の低いテーブルの上を見ると、英字新聞が5種類ほど並んでいます。その中から、CIA(元)長官の女性スキャンダルの見出しが目に入ったので、その、私は名前を知らない、新聞を手に取り、その記事を探して読み始めました。色遣いといい紙面の構成といい、日本で云えばスポーツ新聞、いわゆるイギリスのタブロイド紙です。先方が外のミーティングから戻るのが遅れているようで、その大きめの記事を端から端まで読むことが出来ました。
内容自体は皆さんの方が詳しいかも知れないので省略しますが、ひとつだけ興味深い箇所がありました。件の男女(片や先週までCIA長官だった筋金入りの軍人ですが)、夥しい量のメールのやり取りをしていたとのことなのですが、その全てではないかも知れませんが或る特別な方法でやりとりをしていたと云うのです。そしてそれは、テロリストとか、或いは子供が使う手法だと云うのです。さて。ウェブサービスのメールサービスを使い、ひとつのアカウントのユーザー名とパスワードを共有し、メールを書いて送信せずに下書きとして保存し、それを相方がログインして読んでまた返事を下書きとして保存するという、そう云う手を使ったのだそうです。インターネット上を情報が走らないので、検閲とか捜査に見つかりにくいとのこと。

おぉー流石CIA!スパイ映画さながらです。しかしそれをさらっと書くなんて(上記説明は私が敷衍して書いたので、実際の記事はその部分はとても短く簡潔です)、やはり007の国はスパイ活動が身近なことなのかと感心した次第。MI6の募集サイトなんかもカッコイイですしね!