なんとなく円安・ドル高が進むような、そんな雰囲気に感じます。IMF総会に世界中から金融界の重鎮が集まり、白川日銀総裁が来春に任期が来ることを改めて知り、政府が金融緩和や円安方向に強いプレッシャーを掛けていることを目の当たりにした。次期日銀総裁候補の一人が、日銀による外債購入論者であることも知った。一方アメリカでは微妙ではあるが長めの金利が上がり始めた。住宅市場にも明るいニュースが見え始めた。ロムニーが善戦し、ウォールストリートにもっと優しい政策が実施される期待が若干でも上昇した。そしてまた日本に戻ってみると、赤字国債法案が通過せず、債券市場がちょっとでも混乱し、円が売られるような雰囲気も出てきた。加えて日銀の追加緩和決定。国会の解散も近そうで、こちらもアメリカ同様、よりインフレ的な政策が取られる期待が少しでも上昇してきた。

どれかひとつが決め手になっているのでもないでしょう。これら全てが同時進行し、円を安くしているのだと思います。このまま数ヶ月間続かないかなぁ。80円台後半まで行ったら、風景が大きく変わるでしょう。歯止めが利かなくなるなんて心配してはいけません。心配はもしそうなったらしましょう。そんなことを思う今日でした。