世界中の金融機関が不祥事を起こしています。いや正確には、金融機関の大多数は真面目に仕事をしているものの、不祥事を起こすいくつかの金融機関が世界中に存在している、と云うべきでしょうか。そしてそのような金融機関の中でも、多くの人は真面目に仕事をしているのでしょう。しかしだからと云って、金融機関は謗(そし)りを免れる訳ではありません。インサイダー情報の提供や、広く社会一般に利用される金利の不正操作、顧客勘定の流用など、耳を塞ぎ、目を覆いたくなるようなニュースが後を絶ちません。
私は資本市場を愛しています、そして恩義を感じています。金融機関の仕事に誇りを持っています。何よりも資本市場に関わる金融という仕事が大好きです。しかしなんだこのテイタラクは。規制がこの状況を直すものではないと思います。テイタラクは自らの意識によって立ち直らねばならない。他社もやっていたと開き直ってはいけない。愛する資本市場を、世界の経済を支える資本市場の性能を劣化させないために、金融という仕事に関わるものは皆強い絶対的価値観、良心・倫理・誇りを持って臨まねばならないと思うのです。うまく云い切れませんが、そんなことを思う今日この頃です。