私は今日から海外IR(機関投資家巡り)で、土日は移動に使ったのですが、それでもゴールデンウィークは長い休みで、普段は見ないテレビ番組をぼーっと見たり、新聞も普段以上にゆっくりと目を通したりしました。そんな中で、能動的ではありませんが、受動的に気付いた、いくつかの事々。基本は小姑による粗探しのような面もあるので、軽めに流して下さい。

先ずは気になったのが交通事故のニュース。例の関越道でのバスの事故を受けて、特に高速道路上の事故が連日のように報道されていました。今年のGWは高速道路での事故が急増か、と思わせる映像体験。しかし実際はどうなのでしょう。平成23年に於ける交通事故件数は691,937件。交通事故死者数(事故から一日以内の死亡者数)は4,612名です。単純に365で割っても、交通事故は毎日1,895件起きていて、交通事故で毎日12名の方が命を落とされています。普通に考えて、交通事故のニュースは毎日溢れかえっている筈で、それをあのバス事故との繋がりで多めに放映するようにしているのか、或いはGW中に他に伝えるニュースが少なくて交通事故のニュースが増えるのか。いずれにしても受け手が感じるパースペクティブ(遠近感)は、出し手の考えで大きく変わっている気がします。しかし出し手はこのことをあまり説明しない。

各国の有給休暇日数について報道している番組も見掛けました。要は日本は有給休暇の取り方が少ないという表が出てくるのですが、日本は一方で祝日はかなり多い方です。国別の年間労働時間を調べた数字などもありますが、日本は必ずしもとても長い訳ではなかったりします。休み方や制度が違うのです。これも受け手のパースペクティブは出し手の出し方に大きく左右されます。

フランス大統領選は終わりましたが、日本を出る前の記事では、両候補の支援者とも、集会の最後には「国家」ラ・マルセイエーズを歌うのだ、と書いてありましたが、ワープロ時代の情けなさ、しかし原稿のチェックはどうなってるんだとも思われました。私は元々マスコミ好きです。だから思う、もっと大切に電波も紙も使っていただきたい。皆さんの影響力は大きいのですよ。そんなことを感じたGWでした。