ニューヨーク証券取引所(NYSE)を運営するNYSEユーロネクストとドイツ取引所の合併プランを、欧州委員会は承認しないこととしました。国際的な取引所のM&Aは、これで少なくとも当面は止まることになるでしょう。しかしこのことで、世界の取引所の連携や、概念的な統合が止まる訳では決してないでしょう。24時間取引の時代、そしてネットワークによって世界が超高速に繋がっている時代に、取引所という概念がひとつの国の中だけで存在するという画は想像できません。

世界はフラットになったと云いますが、その最たるものが資本市場とインターネットです。仮に取引所の国際合併が、各国・各地域の様々な思惑などから止められることがあっても、民間の金融サービス・プロバイダーである私たちマネックスは、更に更に先に進み、日本の投資家、日本の上場企業、そして世界の投資家により便利なサービスと価値を提供できるように、グローバル・ビジョンを実行していこうと、このニュースを見て更に思いを強くしたのでした。

一方日本では、午前中に取引所でトラブルが発生しました。システムには問題がつきものではありますが、決してこのようなことは起きないようにしていかねばなりません。市場参加者として、或いは個人としても、しっかりとより良い市場になっていくように務めていきたいと、こちらも更に思いを強くいたしました。