介入とは、国語辞典によると、第三者・当事者でない者が問題や事件などに関わること、を云います。日銀による円に関する為替介入は、この定義によると介入と云えるでしょうか?本来は当事者中の当事者であるので介入ではないのですが、敢えて介入と云って他人のふりをしようとするところに、日本語の得も云われぬ味と曖昧さがあります。英語では "intervene,intervention" と云いますが、この言葉には第三者性はないので、為替介入という概念を日本に持ち込む時に、なんとなく誤魔化したのでしょう。

もっと堂々とやれば、云えば、主張すればいいじゃないか!今の状況で高すぎる円は国益に反する。だから意志を持って、"当事者として"円を売ったと。そしてそのくらい強い意志を示した方が、きっとその効果も持続する筈です。ま、私個人としては、"介入"して驚かしてくれてマーケットが動き、意志が弱いと見透かされてまたマーケットが動く(戻る)方が、トレーディング好きとしても商売としてもいいんですけどね。