復興税導入、もしくは復興のためのその他増税は是か非か?復興のための国債増発、即ち国の借金を増やすことは是か非か?復興のために、その他の分野での予算を削減すること、或いは国民年金の再設計をすることは是か非か?様々な議論が行われているようですが、単純にそれぞれを単発で是非を論じることにはあまり意味がないと思っています。

復興にはお金がかかります。そしてそのお金は空気から作る訳にはいかないので、誰かが負担しなければいけません。全国民か、一部国民か?この場合の一部国民とは、地域別、年齢別、特定の企業との関係、特定の予算の対象者であるか否か、その他モロモロ、色々なケースが理論的にはあり得ます。現代を生きる国民か、将来の国民か?これは債券を発行しても、先日私が提案した奇手でもない限り、単に負担を将来に付け替えているだけですから、時代を超えた負担の違いというのもあり得る訳です。債券を外国に買ってもらっても、最終的には我が国が返さなければいけないので、結局は日本の中での時代別負担の問題になります。

税はイカン、借金はイカンではなく、負担のあり方を立体的に俯瞰してどうすべきかを考えなければいけません。そのような議論の作られ方が、もっとされるべきではないかと感じています。