報道によると、カスピ海沿岸の5カ国(ロシア、イラン、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタン)はチョウザメの捕獲を5年間禁止することで基本合意したとのこと。キャビアを採るための乱獲から、チョウザメが絶滅の危機にあるからとのことです。
このニュース、裏筋を読みがちの私には気になります。数年前、キャビアの最高級品であるベルーガが全く獲れなくなりました。ヨーロッパにはキャビア専門のレストランと云うかバーがありますが、この結果一気に単価が下がりました。最高級品を提供できなくなったからです。更に、恐らくその結果だと思うのですが、以前は昼間から開いていたキャビア屋さんも、最近では夜しか開かなくなりました。客単価が落ちて、客足が多くなる夜だけ開けることにしないと収支が合わなくなったのでしょう。
今回のチョウザメ捕獲禁止を受けて、キャビアの値段の高騰が予想されています。要は昔はベルーガの数分の一しかしなかった安いキャビアの値段が、もしかするとかつてのベルーガと同じような値段になるかも知れないと云うことです。これは絶滅危機回避をネタにした生産調整、価格上昇プランではないでしょうか?かつてのOPECによる原油生産量調整のように。まぁそんな穿った見方をふとしてしまったのでした。ところで日経平均は少しですが今日も続伸。これからもずっと続くといいですネ!