今朝の日経新聞に「外為市場、円買い続く-準備通貨として存在感」と云う記事がありました。これはイギリスのフィナンシャル・タイムズ特約と書かれており、昨日付のFT紙記事の翻訳です。本家FT紙での題は、
"Appetite for yen fed by diet of risk aversion"となります。元ネタを読もうと思い記事を探すと、日経の記事よりも遙かに大きな扱いでした。どの部分が省略されているのだろうと英文記事を読むと、実はその内容は全て翻訳されていました。

記事の面積を測ると、日経が180平方センチメートル、FTが675平方センチメートル、グラフや円紙幣の写真の部分を除いた記事正味の面積でも375平方センチメートルありました。英文記事を日本語の記事にすると、或いはFT記事を日経記事にすると、同じ内容で半分以下の面積になる訳です。それがどうした。どうもしません。しかし日本語の特異性と云うか底力を見た気がしました。因みに記事の内容は常々私も云ってきたコトなので、今日は割愛します。

但し記事の中で、円の史上最高値である79.70円に言及があったので、ここだけはひとこと云わせて下さい。1995年、私は79円ハンドルでドルを買いました。確か十分位しか79円台で取引されなかったと思います。実際にいくらで買ったかは、しっかりとは覚えてないのですが、79.75円か79.80円だったと思います。東京時間の午後だったでしょうか。恐らく世界中でも本当に数少ない、79円台でドルを買った男が私です。当時、某投資銀行でトレーダーをしていた私は、円であがっている自らのブックの利益をドルに替えるために、度々円ドルの売買もしてました。まぁこの時はドルが跳ね返った上げた後に一旦利食いましたが。

つまらない自慢話で失礼しました。今から15年前の話です。これを云いたいがためにわざわざモノサシまで探して記事面積を測ってしまいました。すいません。でもトレーダーにとってはやはり勲章なのです!