随分古いネタで恐縮ですが、WHOが先月、アルコールの販売や広告などの規制を各国に求める指針案を全会一致で採択しました。本人の健康から周辺への被害まで、色々と考えた結果ではあるのでしょうが、どうも私には抵抗感があります。アブサンの禁止など、明らかに人間に害を及ぼすものの規制は分かりますが、有史以来飲み続けてきた「お酒」に対する規制とは、強制力のない牽制球とは云え、ちょっと大人げなくないでしょうか?

同じ牽制球を投げるのであっても、もう少し文化的な球は投げられなかったのでしょうか?しかも地理的にはジュネーブからの球ですからね、どうも違和感があります。もしこれが何かしらの形で実現すると、私なんぞは幼少期に遡って大変なことになるかも知れません。しかし世の中が変な方向に行かないように、いい飲み方(いいも悪いもない気もしますが)をちゃんと広めていくように、飲んべぇは努力しないといけないのでしょうか。

ギリシャ神話、聖書の時代から、人類に欲はつきものです。欲があるからこそ、人類はここまで発展してきたとも云えるでしょう。一事が万事、「欲」に対する規制が世界中で多くなり過ぎているのが、最近は気になります。マーケットの世界も然り。これはいずれ別立てでしっかりとつぶやきたいと思います。