夕方、オフィスから久し振りに虹が見えました。くっきりと太くて大きい虹が、隅田川の方向に架かったのです。大勢の社員が東側の窓際に集まり、歓声を上げて見入りました。これだけ太いのも、これだけ大きいのも、そしてこれだけ長く見え続けるのも、あまり記憶にありません。

「虹の彼方には、子守歌で聞いたことのある場所がある♪」・・・子供の想像力の中には、オズは正に実在するのでしょう。大人は、少なくとも私は、虹の彼方にオズを見ることを忘れてしまっています。虹の彼方を想像する力は、年齢と共に小さくなる一方なのでしょうか。

脳はプラスチック、可塑性があると云います。想像することをしなければ、当然想像力は落ちていくでしょう。大人は、新しく知るものが既に少ないから、自然のダイナミックな刺激に触れることも少ないから、想像力を覚醒されることが減ってしまいます。

だからこそ意識的に想像力を駆使し続けないと、何も見えなくなってしまうでしょう。約9年ぶりに海外出張をしなかった今年のゴールデン・ウィークは、そんなことを思い出させてくれる大きなプレゼントをくれました。虹の彼方を忘れないようにしたいですネ。