IPOは株式市場の華!!-これは私が或る本の帯に、推薦の文句とした書いたものです。その本とは、「IPO市場の価格形成」なる本で、神戸大学大学院の忽那(くつな)教授が書かれたものです。
忽那先生は、資本市場、マーケットを本当に研究されている、日本には大変珍しい、数少ない先生の一人です。アメリカではこの分野でノーベル賞学者をゴロゴロと輩出していますが、国が変われば随分と風景は変わるものです。この本は、IPO市場に於ける価格決定のプロセスについて、理論と実証の両面から深く考察しています。
こんな時期にIPOの話もないだろうと思われる方もいらっしゃるかも知れません。しかし、そうではないのです。実は今日は大変重要な日なのです。
本日、日本政策投資銀行などが民営化されました。既に民営化されている日本郵政も含めて、いずれこれらの民営化企業がIPOをします。
これらの企業の株主は、間接的には私たち納税者です。一般の企業に於いて、株主がIPOでの価格決定プロセスに当然興味を持つように、私たち国民も、これら「私たちの」企業のIPOでの価格決定プロセスに大いに興味を持つべきです。
その際に、学問的理論を含めて、いくつかのIPOの仕方にどう云う問題点やいい点があるのか-そう云ったことを理解するに、ベスト、そして稀有な本です。
う~む、今日は完全に本の宣伝ですね。でも宣伝したくなってしまうのです。珍しい本だし。良く出来てるし。私もちょっとだけお手伝いしているのですが。何よりも、忽那先生のファンだからです。私と一緒でお酒も良く飲まれるし・・・。

このような本当の「ファイナンス」分野の研究がもっと盛んになり、そう云う研究の成果が、我が国の資本市場の改善にもっと役立っていくことを願いたいと思います。

> 抽選で10名の皆さまに「IPO市場の価格形成」(中央経済社)をプレゼント。募集締切は2008年10月8日午後5時まで。
ご応募はこちらから >> https://seminar.monex.co.jp/public/application/add/1041