2週間以上に及ぶ、世界をグルッと廻った投資家巡りの旅は、ようやくその行程をほぼ終えました。40以上の投資家に会い、それに加えて10以上のビジネス・ミーティングをし、とても収穫の多い旅でした。ザックリ云うと、アメリカ、ヨーロッパ、中東の投資家に順に会った訳ですが、それぞれに特徴があり、とても興味深いものでした。
もちろん数人会っただけで、一般化するのは大変危険です。しかし一方、似顔絵を描くように簡単に特徴を捉えるのも、それはそれで面白いものです。 アメリカはやはりビジネス・アイデアの宝庫です。話していて、次々にお互いにアイデアが生まれてきます。対してヨーロッパは、内省的な雰囲気で、よく分析をしています。これはこれでとても参考になります。
UKはその間なのですが、今回感じたのは、より(大陸)ヨーロッパ的な要素が強くなっている気がしました。やはりEUの影響でしょうか。そして中東、正確にはUAE。とにかくお金が余っている。まぁそんな感じでしょうか。
投資家から離れて、ドバイ・アブダビの印象は、人が少ないことです。データ的には理解していましたが、やはり人が少ない。お金はあるが人が少ない。街の開発・発展状況は、私の想像よりも、遙かに遅れているものでした。確かに多くの摩天楼はあります。しかし様々な社会インフラ(これはソフトもハードも含めて)の蓄積が圧倒的に未だ未だであり、その幅も深さも未熟に見えます。逆に、であるからこそ、この国のリーダーは必死に前進しようとしているのでしょう。一種「人造国家」の形成がうまく行くのか、これから注意深く見ていきたいと思います。
それでは、この週末には帰国します。はやくお鮨とお蕎麦が食べたいな、と。