先日、ビジネス・ディナー&軽い2次会を終えて帰路についたところ、無二の親友であるMT君から電話が入りました。お互いのかつての同僚であるKT君がソロモン(旧:ソロモン・ブラザーズ。現:日興シティグループ証券)を辞めるとのこと。勤続22年目の椿事です。そこで私はブーメランの様に軌道修正し、久し振りにソロモンの仲間が集まっている場所に合流しました。

優に10年以上は会っていない面々が、そこには大勢いました。多くは私が新卒として入社した時から第一線で活躍されていた大先輩であり、そして多くは同僚と後輩、更には私がソロモンを辞めたあと(それも既に18年前になります)に入社した人達でした。そんな遙か遠くの存在であるような人達が、まるで常日頃から会っているような距離感で、集合していました。十年一日の如しとは、正にこのことです。ビルの中のバンケット・ルームのような場所で、みんなが立ちながら大いに飲み、大いに出会い、大いに話していました。

私にとってのいわば3次会は、彼らにとっての2次会だったようですが、そのあと彼らにとっての3次会に流れました。地上にあるバーに行き、ビールを買ってそのまま外に出て、店の前にたむろして立ちながら飲む。これまた楽し。昔からそうであった飲み方です。更には深夜のラーメンのおまけまで付きました。私にとっては、都合5次会まで。

ソロモン・ブラザーズと云う会社は、本当に強い個性・DNAを持っていた会社だと思います。仕事の仕方。金融と云うビジネスやマーケットに対する見方。人付き合いの仕方。飲み方。遊び方。云うなれば社会人としての性質の全ての面において、私はソロモンから圧倒的な影響を受け、それが未だに完全に生きています。私はソロモンには3年間しかおらず、その後ゴールドマン・サックスで仕事を深め、拡げていきました。しかしそのゴールドマンでの上司、同僚、部下からも、私はメイド・イン・ソロモンだと云われたことが何度かあります。実際私は、全くその通りだと思います。メイド・イン・ソロモン。先日集まった多くの人達も、同じではないでしょうか。少なくとも私は、このことをこれからも誇りにしていきたいと思います。