一昨日は我が国の天皇陛下の誕生日でしたが、今日はちょっと英国の女王陛下の誕生日について話したいと思います。今のエリザベス女王の実際の誕生日は4月21日です。「実際の」と云うのは、女王には「実際の(actual)」誕生日と「公式の(official)」誕生日の2つがあるからです。公式の誕生日は、6月の第一、第二、もしくは第三土曜日です。「One Queen, two birthdays」と云うオフィシャル・サイトによると、この「2つの」誕生日は、合理的な理由から始められたそうです。

エドワード7世が、彼の実際の誕生日は11月9日であったのですが、冬の寒さや悪天候で国王誕生日のパレードが駄目にされるのを嫌って、5月や6月に公式の誕生日を移動しました。その後の国王の誕生日はいい季節だったので公式誕生日を設定する必要がなかったのですが、今の女王のお父様であるジョージ6世の実際の誕生日が12月の半ばだったので、公式の誕生日を6月に移し、以来この伝統が続けられているとのことです。

なるほど。御本人的には二度お祝いが出来るし、国民にも都合が良く、中々悪くない対応だと思います。アメリカでは子供の誕生日でも、祝日や兄弟の誕生日と近くに重なると、敢えてパーティは1ヶ月ずらしたりする場合もありますから、欧米の人は誕生日に対して、元来柔軟なのかも知れません。或いはエドワード7世の始めたことが、広く英国の影響のある地域に広まったのかも知れません。いずれにしろ興味深いことです。サマータイムの導入と同様に、祝日のスケジュールの設計は、個人消費などに大きな影響を及ぼしますから、様々な側面から、今後考えて行く必要があるかも知れませんね。