政局はかなり流動的になってきました。小沢さんも、何を考えているのだろう、とも思う一方で、流石に自分の属する党の実力や、自分自身の価値と云うか使い方を良く分かっている人だなとも思いますが、ホンの2ヶ月もない間に、世界第2位の経済大国の与党党首と野党党首がいきなり自ら辞任する訳ですから、なんともかんとも驚きには違いありません。が、しかし、いずれにしろ大した問題ではないのでしょう。先進国に於ける政治(より正確には政治家)の意味は、かなり薄れてきていると思います。但し、小沢さんのあとに出てくる人は、いずれにしろ「昔の名前で出ています」的な人であると思われ、片や与党もジュニアですから、なんとも新し味がありません。
しかしこれはアメリカも同様で、ブッシュ→クリントン→ブッシュ・ジュニア→クリントン・ワイフ、となりそうな雲行きですから、こちらも酷いもんです。何が良くないかと云うと、親子や夫婦だと流石に価値観が共通している部分が多いように思われ、それが多様な価値観の受容と成長を妨げはしまいかと、そう私は思うのです。これは日本も同様です。これを大した問題ではないと処理して自らの仕事などに関しては気にせず前向きに進んでいくか、大きな問題と考え当事者意識を持って取り組んでいくか。−このどちらかが正しい選択肢だと思います。大きな問題だと憂いつつも、自分は当事者だとは考えず、しかし自らの仕事などに関して悩んで消極的に後ろ向きになる−そう云う選択肢だけは、意識的に、取りたくないと思います。