英ファイナンシャル・タイムズ紙によると、中国の株式市場が、遂にと云うか既に、日本の株式市場よりも大きくなったとのこと。来ることは分かっていましたが、いざ本当に来てしまうと、流石にビックリします。正確には、香港市場に上場している実質中国企業と認められる企業の時価総額と、中国本土の上場企業の時価総額を足した額(因みにこの比率は凡そ1:2)が、4.72兆USドル、日本の上場企業時価総額和が4.7兆USドルとのことです。ひょえ〜!
また、今年前半の中国上場企業の収益の伸びの半分は、持ち合いしている他の中国上場企業の株式の価値の増加から来ているとのこと。20年前の日本に、どこか似ています。行き過ぎだとの意見もある一方で、今後の中国経済の成長幅とその蓋然性を考えると、この状態は当然であるとの意見も紹介されています。「まだはもう、もうはまだ」とも云いますし、株価に与える最大の影響は実体経済よりも期待感であったりしますから、相場のことは何とも云えません。
しかし思うのですが、だからこそ、「バランス」は重要だと思います。マーケットは常に転回し、マネー(流動性)は常に世界の各市場を彷徨しています。その中で様々な観点から、どのようなバランスでポートフォリオを組んでいくべきか、を考えることが重要だと思います。このことは投資ポートフォリオに限らず、ビジネスや生活のあり方、世界観のバランスにも同様のことが云えるでしょう。今回のニュースを機に、私も色々と考えを巡らしてみようと思います。
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