先日、ようやく浴衣姿になることが出来ました。今年はやたら忙しくて機会を逸したり、いざ着ようとしたら帯が見つからなかったりで、中々浴衣姿で出掛けることが出来なかったのですが、ようやく思いが叶いました。新しく買った角帯を貝の口に締め、この間買った簡易雪駄ではなく愛用の桐の柾目の下駄を履くと、それだけで気持ちがシャキッとしました。隅田川を屋形船で漂ったのですが、やはり日本の夏には浴衣がよく似合うと思います。急遽某U店で浴衣セットを購入してきた集団もあったのですが、なんとちゃんとした綿の浴衣と帯のセットで3000円とのこと!驚きです。

浴衣のどこがいいかと云うと、蒸れずに涼しいところです。綿なので汗も良く吸収し、肌をあまり露出していないにも拘わらず涼しい。これが身体に優しく最高です。吉田兼好は、日本の家屋は夏を旨とすべしと書きましたが、これはとにかく日本の夏の湿気が凄いからです。浴衣はそれに合った着物です。更には、下駄や雪駄と云うのも、全く理に適った履き物で、日本の夏に靴は良くありません。

先々週末に海外出張に行って帰ってきて痛感したのですが、通気性のいい革底の靴であっても、裸足で履くと、彼の地ではサラサラしていた靴の中が、日本では大量の水分・湿気で充満します。ましてゴム底の靴なんて、私は決して履きませんが、大問題だと思います。話が逸れましたが、とにかく日本の夏は湿気対策が肝要です。また浴衣を着て、涼しい顔をして出掛けたいと思います。