先週の中国株ですが、上海総合指数は反発、深セン総合指数と香港ハンセン指数は続伸、創業板指数は続落となりました。上海総合指数ですが、週初18日(月)は狭い値幅でプラス圏とマイナス圏を行き来する方向感のない相場展開。しかし、19日(火)は米国の税制改革期待で世界の株式市場が上昇している流れが好感されたこと、また、中国当局が2018年の経済運営方針でここ2年近く取り組んでいた債務圧縮の目標をやや緩め、成長優先へ軌道修正することが伝わったことから大きく上昇しました。

20日(水)はフィッチが中国の不動産市況が悪化した場合、企業のデフォルトが増える可能性があると指摘したことや、財政部が不動産税立法を推進する姿勢を示唆したことから不動産株が売られるなどして反落となりましたが21日(木)はすぐに反発。22日(金)は方向感のない展開で小反落となりましたが、上海総合指数は前週末比+0.9%の3,297.063ポイントで引けています。世界的な株価上昇には乗れていない上海総合指数ですが、チャートを見ると200日移動平均線がしっかりと株価をサポートしており、株価推移よりも全体の印象は悪くはありません。

一方、香港市場は先週同様、欧米の株式市場の好調な株価推移の好影響を受けて、中国本土株よりも好調な動きとなりました。香港ハンセン指数は18日(月)から上昇でスタート。本土銀行株などの大型株が牽引する形で香港ハンセン指数は29,000ポイントを回復しました。19日(火)も前述の中国政府の経済運営方針の転換報道から続伸。20日(水)は小反落となったものの21日(木)は12月前半の自動車販売が好調だったことから自動車株が買われて反発。22日(金)もクリスマスの連休を控えて薄商いだったもののテンセント(00700)や内需関連が買われて続伸となり、香港ハンセン指数は3週間ぶりの高値を更新。前週末比+2.5%の29,578.01ポイントで引けています。

世界的な株高が続く中で香港ハンセン指数は、その好影響を受けて、再び3万ポイント超えが視野に入ってきたところです。一方、上海総合指数は波に乗りきれない動きが続くものの200日移動平均線にサポートされる底堅い推移となっており、引き続き、調整が終了すれば自然と上昇トレンドに戻れると予想します。

コラム執筆:戸松信博

(グローバルリンクアドバイザーズ 代表取締役社長)