昨日の日経新聞の一面トップ記事は、個人投資家の間でケータイ利用が増えているという記事でした。個人による株式売買に占めるケータイ利用シェアが約2割に達していて、その主な理由は利便性の向上とのことでした。実際にケータイ利用シェアは上がっていますが「2割」という数字は若干多すぎる気もします。ただそれがテーマではなく、ケータイ利用シェアが上がっている理由に興味があります。

利便性は確かに向上しているのですが、数年前と現在を比べて、通信速度もPC環境の速度変化ほどには変わっていませんし、あの画面面積ですから、そこに展開できるサービスも自ずと限界があります。当社も世界初の、ケータイによるリアルタイム株価更新サービスを近々リリース予定ですが、ケータイ利用が増えてきている最大の理由は利便性向上にあるのではないと私は思っています。

ケータイ利用が増えている最大の理由は、サラリーマン個人投資家が増えていることです。オフィスのPCでは取引しにくいサラリーマンなどが、営業などの移動中やトイレで、ケータイによって人知れず売買注文を出す。そういうアクティビティが増えていることが背景にあり、それはサラリーマンとして必然的な帰結です。日経の記事を読んで、個人投資家の裾野がいよいよ本格的に広がってきていると、そう確信しました。