忘年会シーズンです。毎晩のように(というか毎晩)何かしらの忘年会に顔を出すので、12月は健康管理が肝要です。

忘年会は元々は鎌倉時代に貴族や武士が優雅に和歌を繋いで詠う(連歌を詠う)「年忘れ」という行事であったのが、江戸時代に町民の間で今のような「1年の苦労を忘れるための飲み会」になったそうです。忘年会は日本だけの行事のようですが、1年の間の喜ばしいことを想い出す飲み会(想年会とでも呼びましょうか)ではなくて、苦労を忘れるための飲み会であるという点が、興味を惹きます。

「年忘れ」の連歌会で詠われた歌は、恨めしい歌だったとは思われません。恐らく町人が、上流階級の年忘れ会をパクった時に、敢えて皮肉って、
「俺たちぁ〜苦労ばっかりだぁ。べらんめぇ。苦労を肴に酒でも飲むか。」となった、謂わば階級社会の産物ではないかと、私には思えます。

ちょっと気取って想年会、とうのもいいかも知れませんね。