一日だけ用事があって、NYに来ました。突然の初雪、且つ大雪で、JFK空港は大混乱でした。既に氷点下ですから、やはり寒い街です。NYへは、恐らく100回以上来ているので、流石に街には詳しくなり、大体の勝手は分かります。8年ほど前から、この街へ来ると、日本ではあまり知られていないホテルに泊まるようになりました。元々は有名ホテルF等に泊まっていたのですが、、どうもそのトゥー・マッチな雰囲気に辟易としてきて、MとかRとか、最近ではC、今回はHというホテルに泊まっています。これらは通常、小さめのホテルで、デザインに優れ、日本人や金融関係者が一切泊まっていない、ことが主な共通点です。

これらのホテルがいい例なのですが、NYは常に新しい試みをしていて、エキサイティングな街です。しかしそういう新しい試みのホンの1ブロック先では、20年前から何ら変わらないようなことも続けられ、街の雰囲気もたった100メートルで大きく変わってしまうのもひとつの特徴です。逆の見方をすると、そういう昔からのこと、ダサいもの、汚いものも許容しているからこそ、新しくてキレイなものも次から次へと生まれてくるのかも知れません。

この辺りが、日本、特に東京と違う所です。偏差が少なく平均点の高い日本と、偏差の大きいアメリカ。しかし最近では、日本の平均点は分野によっては他国に大きく抜かれてしまっています。私にとってNYは「許容」してくれるという意味で居心地のいい場所なのですが、そういった所から既に、広い偏差をもって可能性を高める、ポリシーというか街の意思が、上手く働いているのかも知れません。いつ来てもNYは、何かしら”気付き”を与えてくれる街です。