昨晩、ヨーロッパの或る国から来ている客人数名とディナーに出掛けました。当社と一緒にプロジェクトを進めている会社の人達なのですが、日本語を話しません。当社側でそのプロジェクトに参加しているメンバーの中には英語が苦手な者も多くいるのですが、一緒にディナーに行きました。和やかな雰囲気で食事を進めるうちに、黙り込んでいた英語が苦手なGさんも会話に参加し始めます。ディナーが終わる頃、Gさんがカラオケに行くことを提案しました。ヨーロッパ組は若干躊躇しましたが、これもコミュニケーション改善の一環だということで全員でカラオケに行きました。普段英語の曲を歌わない我々も、カラオケに行ったことのない彼らも、皆で英語の曲ばかり歌いました。カラオケが終わると今度はヨーロッパ組から「もう一杯」のお誘いがありました。その頃にはお互いのメンバー全員がうち解けあっており、全員で「もう一杯」に行くこととなりました。
その3次会でつくづく思ったのですが、世界には様々ないいアイデアがあり、お互いにコミュニケートさえ出来れば、もっともっと価値を創造することが出来ます。コミュニケーションの壁は、多くの不幸とコストを生み、一方で上手なコミュニケーションは、幸福と価値を生みます。コミュニケーションの問題はあらゆる局面に存在しており、例えば当社が色々な商品やサービスを御提供し、様々な試みをしている訳ですが、どれだけそれらがお客様にコミュニケート出来ているかというと、その伝導率の低さに落胆することがしばしばあります。コミュニケーションは仕事の30%ぐらいを占めるのではないかと、最近ではそう思っています。株式や為替のトレーディングも、マーケットとどうコミュニケート出来るかに掛かっています。コミュニケーションには王道はありません。これからも不断の努力を続けていきたいと思います。