大阪の値引きタクシーが東京に殴り込みをかけるそうです。最近大阪に行くと大体どのタクシーも、『5000円超半額』と謳っています。一方東京の場合は一切値引きはないか、9000円超1割引です。この大阪のタクシー会社最大手が、東京で7000円超3割引を始めるそうです。さて、果たして東京で根付くでしょうか?
東京と大阪では、当然人の心理や嗜好も違うので、一概に東京でも流行るとも思えません。利用者に歓迎はされるでしょうが、違う形でのサービス付加という対抗手段を取るタクシー会社の方が多いような気もします。タクシー車両の高級化は、東京ではかなりウケたようなので、その方向での展開もありそうです。私なら割引回数券を望みたいです。私はタクシーのヘビーユーザーですが、5000円超、7000円超には中々ならないものです。しかしかなりの回数を使うので、ヴォリューム・ディスカウントがあってもいいと思います。他にタクシーに望むことは、シートベルトがちゃんと掛かるように整備して欲しいとか、とにかく音楽を聴くのが好きなのでオーディオを付けて欲しいとか、ゴムマットは(特に雨の日は)勘弁して欲しいとか、色々あります。今回の大阪タクシー参入が、いい形で東京のタクシーを刺激して、より快適な乗車が出来るようになるといいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。