寺山修司ではありませんが、私は不良が嫌いではありません。より正確に言うと、「ちょっと不良」が一番好きです。完璧な優等生を演じていると、どこかでそれが維持できなくなり、或る日急に破綻してしまうことがあります。優等生を続けていると、先生や上司などの言を信じ過ぎて、大きな間違いに気が付かないこともあります。継続するためにちょっと息を抜くこと。大局的な視点をなくさないために、ちょっと道から外れて、塀の上から眺めてみること。そんなことがとても重要だと思います。そう、塀の上によじ登って座ることが、小さい頃から好きでした。登ってはいけない塀。うっかりすると落ちてしまう、ちょっと危険な塀の上。でも塀の上からは色々なことがよく見える。塀の手前に限らず、塀の向こう側も見える。ビジネスの中で塀の上に登ることはありませんが、一般生活の中では塀に登れそうな場面はままあります。微妙な線ですが、これからも塀の上によじ登る気持ちは持ち続けていきたいと思います。