今日は当社の中間決算発表で東証に来ました。兜町界隈は、仕事柄極めて頻繁に来ますが、私にとって東証はその中でもちょっと特別の場所です。何故なら、そこにマーケットがあるからです。昔のような立会場はもうありませんが、それでもやはり東証に来ると「マーケットに来た」という感覚を覚えます。ニューヨーク、シカゴ、ロンドン、色々な取引所の立会場の中に入ったことがありますが、東証には立会場がなくなった今でも、やはりそれらの場所と同じ空気が流れています。昔、大学を出て外資系の証券会社に就職してニューヨークに研修に行った時、アメリカ人の先輩が日本からの同僚に、
「WHERE IS NIKKEI TRADING?」と聞いたら、私の友人は「TOSHO!」と答えました。これは冗談でも作り話でもなく、ホントの話です。そんな東証が私は訳もなく好きです。これからも証券会社として、上場企業として、何度も何度もここ東証に来ることでしょう。マーケットをより開かれたいいものにしていく努力と、いい上場企業である努力の双方をこれからも続けていきたいと思います。(中間決算の内容はHPから御覧下さい)
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。