例えば潮の流れは、その中にいるのと離れたところから眺めるのと、どちらの方がよく分かるでしょうか?外から見ないと全体の流れは見えないでしょうし、一方で潮の中にいないと、水面下でどのようなことが起きているかは分かりません。そう考えると一長一短でしょうか。
しかし、1つだけ決定的な違いがあります。潮の中にいればどこかに辿り着くでしょうが、崖の上から潮を眺めてても、いつまで経っても居場所は変わりません。相場についても同様で、中にいないと分からないこともいっぱいあります。今のマーケット、株式も債券も『蓋し以て斯くの如し』でしょうか。
追伸:明後日午後7時から、ザ・ファンド@マネックスの第4回運用報告会があります。私も交えたパネルディスカッションもあり、ファンドマネージャー、アナリストの方々と今の相場の流れについて、中から、外から、色々と見てみたいと思います。詳しくはこちらを御覧下さい。
http://www.monex.co.jp/free/Announce/2003/20030813.html
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。