アメリカの革製バッグのブランドであるコーチの業績が急伸したそうです。昨日アメリカで発表された4−6月期の業績は、売り上げが35%増、しかも7割以上の増益で、最大の貢献は渋谷など日本における出店分の売れ行きだということです。しっかりとした数字は覚えていませんが、ルイ・ヴィトンの売り上げも全世界の過半が日本であり、海外店における日本人の購入分も含めると、全体の7割以上になるというような話を聞いたこともあります。
これらの多くの利益は本国(アメリカやフランスなど)企業に還元される筈ですが、このような海外企業の日本人向け売り上げを全部足しあげるといくらぐらいになるでしょうか。日本はFDI(国内直接投資における外国資本割合)が約1%と極端に低いのですが、一方でこのような形での外資に対する資本環流は巨大でしょう。もちろん製品に魅力があるから売れる訳で、日本企業ももっと日本人向けに魅力のある製品を作らなければいけない、というのが筋ですが、国内消費の趣向がちょっと変わるだけでも、日本経済に対する影響はそれなりにあるのではないかと、いつも思っています。