或る小学校で、先生が生徒をずっと立たせていて問題となったそうです。先生と生徒の関係は、一体どのようになっているのでしょうか。私は極めて落ち着きのない子で、小学校5年生の頃はほぼ一年中、毎日立たされていました。立たされてもまだうるさいので廊下に出されると、教室と廊下の間の窓をよじ登って上から顔を出して手を振る。黒板の前に机を移動させられると、却って邪魔になるので机も椅子も取り上げられてしまい、しまいに教室の後ろのランドセルを入れるロッカーの上に座らされたりしました。
ロッカーはラワン材で出来ていたので、その頃の国語のテストの漢字が、ボコボコしたり穴が空いてしまったことを憶えています。よく先生に追っかけられ、小さかった私は片手で逆さまに吊り上げられ、もう片方の手でお尻をペンペン叩かれたりしました。しかし私は先生が大好きでしたし、二人は仲良しでした。そして今でも感謝しています。そんな先生と生徒の関係は、最近ではもうないのでしょうか?それは先生の問題でしょうか?親の問題でしょうか?それとも社会の問題でしょうか?あの頃が、ちょっと懐かしくなりました。