【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 51,621.48 ▼48.62 (10/14)
NASDAQ: 26,692.87 ▼511.51 (10/14)
1.概況
米国市場は主要3指数揃って下落しました。9月の消費者物価指数(CPI)が発表され、市場予想を上回るインフレの根強さが示されたことで利上げ観測が高まり、売りが優勢の展開となりました。10月の利上げ確率はCPI発表前の20%台前半から急上昇し、一時50%を超える場面もありましたが現在は30%程度となっています。
ダウ平均は14ドル高の51,684ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き直後に上昇し、日本時間22時49分に199ドル高の51,869ドルでこの日の高値をつけました。その後、じりじりと下げ続ける展開が続き日本時間3時01分に304ドル安の51,365ドルでこの日の安値をつけました。以降は徐々に下落幅を縮小したものの、最終的に48ドル安の51,621ドルでこの日の取引を終え続落しました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は511ポイント安の26,692ポイント、S&P500株価指数は86ポイント安の7,718ポイントでいずれも3日続落となりました。
2.経済指標等
9月の消費者物価指数が発表され、前月比は0.6%上昇で市場予想通りとなりましたが、前年比では3.7%上昇となり市場予想(3.6%上昇)を上回りました。また、食品・エネルギーを除くコアは前年比で2.6%上昇、前月比でも0.3%上昇となりいずれも市場予想(2.5%上昇、0.2%上昇)を上回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち3業種が上昇、8業種が下落となりました。ヘルスケア、生活必需品が2.4%高、エネルギーが0.8%高となりました。一方で、情報技術が2.6%安、コミュニケーション・サービスが1.7%安、一般消費財・サービスが1.1%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中17銘柄が上昇しました。ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が4.7%高、メルク[MRK]が3.8%高、ウォルマート[WMT]が3.5%高となりました。一方で、エヌビディア[NVDA]が3.2%安、キャタピラー[CAT]が3.1%安、マイクロソフト[MSFT]が1.8%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、人工知能(AI)クラウドサービス大手のコアウィーブ[CRWV]は巨額の負債をめぐる懸念から社債利回りの急騰が伝わり15.5%安となりました。また、モルガン・スタンレー[MS]は第3四半期決算を発表し、調整後1株利益は予想を上回ったものの、FICC(債券・為替など)のセールスやトレーディング収入が予想を下回り2.8%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.02%低い5.19%となりました。15日朝のドル円相場は158円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
CPIの発表でインフレの根強さが示されたことで利上げ観測が高まったことから米国の主要3指数は揃って下落しました。また、中東情勢の不透明感から原油価格も続伸した一方、本日は急落したコアウィーブをはじめ半導体関連銘柄が冴えず、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は6日続落となりました。半導体関連銘柄の反発の時期が注目されます。
夜間の日経平均先物は1.680円安の66,480円で取引を終えています。インフレ懸念から米国株は幅広く下落しており、その流れを受けて日本株も売りが優勢でのスタートが見込まれます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
