モトリーフール米国本社 – 2026年7月28日 投稿記事より

長らくディフェンシブな生活必需品株と見なされてきたコカ・コーラ[KO]は、安全性の高い企業でありながら、時には市場を上回るパフォーマンスを発揮できることを改めて示しています。

コカ・コーラが2026年7月28日朝に発表した第2四半期決算を受け、同社株は約5%上昇しました。年初来では約28%上昇し、多くの主要株価指数や、人工知能(AI)関連株の一部をも上回るパフォーマンスを上げています。

コカ・コーラは、株式市場全体の中でも屈指の優良配当株の一つでもあります。64年連続で年間配当を支払い、なおかつ増配してきたコカ・コーラは「配当王」銘柄として知られており、直近の実績に基づく配当利回りは2.4%となっています。

それでは、配当株のコカ・コーラが史上最高値を更新した3つの理由をみていきましょう。

厳しい事業環境でも市場予想を上回る好決算を達成

コカ・コーラが発表した第2四半期決算は、調整後の1株当たり利益(EPS)が0.97ドルと、市場コンセンサス予想を0.04ドル上回りました。売上高は133億8000万ドルと、市場予想を2億2000万ドル上回りました。

さらに、経営陣は通期の業績見通しを引き上げ、現在は調整後EPS成長率を9~10%と見込んでいます(従来見通しの8~9%から上方修正)。また、オーガニック売上高成長率の見通しは5%と、従来レンジ(4~5%)の上限に上方修正されました。

多くの消費者がパンデミック以降続いている物価上昇と経済的な逆風に直面していることを考えると、この決算は目を見張る内容と言えます。また、コカ・コーラは、トランプ米大統領が2025年に導入し、現在も継続している鉄鋼・アルミニウムへの関税にも適切に対応してきました。

世界中の市場でオーガニック成長を実現

好調な第2四半期決算を支えたのは、アジア太平洋(+2%)から北米(+7%)に至るまで、コカ・コーラの全市場でオーガニック売上高が増加したことによるものです。同社全体では、第2四半期に6%のオーガニック売上高成長を達成しました。

コカ・コーラのエンリケ・ブラウンCEOは、第2四半期の「コカ・コーラ」ブランドの販売数量は5%増と、新型コロナからの回復期を除けば17年ぶりの高い伸びを記録したと述べました。同四半期の「パワーエイド」ブランドの世界販売数量も8%増となりました。

同CEOは、この好調の要因として、サッカーのFIFAワールドカップに関連した同社のマーケティング施策を挙げ、決算説明会で次の様に述べました。「まず、消費者中心のアプローチを強化するという点で、2026年FIFAワールドカップは、その好例です。当社は『4つのi』―洞察(insights)、イノベーション(innovation)、親密さ(intimacy)、統合(integration)―を活用して長期的な競争力の強化に取り組んでいます。より強固な基盤と高いシステム整合性を整えて大会を迎えたことで、より迅速、的確、かつ大規模にマーケティング施策を展開することができました。」

健康志向に対応し、炭酸飲料以外のブランドでも成長

消費者の嗜好が変化し、特に健康志向の飲料が好まれるようになる中で、コカ・コーラもそれに適応し、消費者のニーズを満たすべく新たな飲料ブランドの買収と開発を進めてきました。

その結果、従来型の砂糖入り炭酸飲料以外のブランドも第2四半期に好調な業績を達成しました。例えば、「コカ・コーラ・ゼロシュガー」の販売量は16%増、「ダイエット・コーク」は7%増加しました。また、ミネラルウォーター、スポーツドリンク、コーヒー、紅茶の販売量は6%増となりました。

ブラウンCEOは、同社の戦略について「引き続きより多くの市場と、より多くのブランドからさらなる成長を引き出すことに重点を置いている」と述べました。

同社はまた、卓越したマーケティング力を活かしてブランドの再構築(リポジショニング)を進めています。例えば、同社は最近、砂糖もカフェインも不使用の「コカ・コーラ・ゼロシュガー」のマーケティングをテコ入れし、「夜の時間のリラックス用飲料」として売り出しており、ブラウンCEOはこの市場には「まだ十分に開拓されていない大きな成長機会がある」と考えています。

免責事項と開示事項 記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Bram Berkowitzと、モトリーフール米国本社は、記載されているどの銘柄の株式も保有していません。モトリーフール米国本社は情報開示ポリシーを定めています。