東京市場まとめ
1.概況
日経平均は851円安の67,900円と反落して取引を開始しました。前日の米国市場では、主要3指数は上昇したものの、主要な半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数は2.1%安となり、日本市場は半導体関連銘柄を中心に売りが優勢となり市場全体に波及しました。日経平均は、寄付き直後は下げ幅を縮小し、9時02分に681円安の68,069円でこの日の高値をつけました。その後は下げ幅を拡大し、安値圏で推移し、1,954円安の66,796円で前引けとなりました。
後場も軟調な動きが続き、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]の決算を前に様子見のムードが広がりました。決算発表後も相場の流れは変わらず、最終的に1,915円安の66,835円で取引を終えました。
TOPIXは59ポイント安の4,028ポイント、新興市場では東証グロース250指数が17ポイント安の719ポイントでいずれも反落となりました。
2.個別銘柄等
サイゼリヤ(7581)は6,780円のストップ高となりました。15日に2026年8月期第3四半期の連結決算を発表し、累計の営業利益が87億円で前年同期比12%増となり市場予想を上振れました。また、今後の値上げの可能性を示唆したことで業績の更なる改善の期待がされます。
ベイカレント(6532)は5.8%高の6,755円と大幅上昇しました。15日に2026年3-5月期の連結決算で純利益が前年同期比19%増の107億円と発表しました。国内企業によるデジタルトランスフォーメーション(DX)や生成AI(人工知能)関連の投資需要が追い風となりました。
日本たばこ産業(2914)は1.4%高の6,195円と上昇しました。加熱式たばこ「プルーム」用のたばこスティックを10月から値上げすると発表をしたことが好感されました。
ニチレイ(2871)は4.5%高の2,026円と大幅上昇しました。15日にサイバー攻撃によるシステム障害で支障が生じていた倉庫の入出庫業務を再開することを発表したことで前日に大幅に下落していた株価が反発しました。また、本日朝に決算を予定通り発表するとしたことも好感されました。
ギフトホールディングス(9279)は8.0%高の4,970円と大幅上昇しました。日系の大手証券が目標株価を従来の5,200円から5,500円に引き上げたことが材料視され買いが集まりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は1,915円安の66,835円で反落となりました。米国の半導体関連銘柄の下落の流れをうけて、国内の半導体関連株が下落し、相場全体の下落圧力となりました。本日夜には米国では小売売上高の発表を控えており、直近で発表された米PPI(生産者物価指数)や米CPI(消費者物価指数)はインフレの鈍化を示唆するものとなっていましたが、今夜の数値も同様の傾向を示すか注目が集まります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
