東京市場まとめ
1.概況
日経平均は246円高の67,989円と続伸して取引を開始しました。前日の米国市場では、主要な半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.5%高で反発し、日本市場も半導体銘柄を中心に買いが優勢となりました。朝高後は伸び悩む場面が見られたものの、前引けは610円高の68,353円となりました。
後場はオランダのASMLホールディング[ASML]の決算が14時ごろ発表され、市場予想を上回る業績見通しを示したことから、14時には1,054円高の68,798円で、この日の高値をつけました。その後も高値圏で推移した日経平均は、1,008円高の68,751円と続伸して取引を終えました。
TOPIXは49ポイント高の4,088ポイント、新興市場では東証グロース250指数が15ポイント高の736ポイントで同じく続伸となりました。
2.個別銘柄等
レーザーテック(6920)は10.2%高の49,690円をつけ、大幅続伸となりました。半導体製造装置大手ASMLホールディングが14時に2026年4-6月期決算を発表し、売上高などが市場予想を上回ったことで、同社の業績も好調だとの見方が買いを呼びました。同社は「極端紫外線(EUV)露光装置」に対応したマスク欠陥検査装置を手掛けています。
ニチレイ(2871)は8.2%安の1,940円をつけ、大幅反落となりました。13日に不正アクセスによるシステム障害が続いていると発表しており、この障害による業績影響を懸念した売りが出ました。15日、日本経済新聞は「ニチレイのシステム障害の影響が、外食企業や食品メーカーなどに広がっている」と報じています。
東京応化工業(4186)は5.4%高の11,245円をつけ、大幅続伸となりました。14日、外資系証券が同社の目標株価を従来の1万3500円から1万3800円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは、「半導体材料のなかでもレジスト(感光性材料)を高く評価しており、東応化は中長期で魅力的な投資対象だ」と指摘しています。
中古車販売店「ガリバー」を運営するIDOM(7599)は7.0%安の1,270円をつけ、大幅反落となりました。14日、2027年2月期の第1四半期決算にて、売上高が前年同期比16%増の1596億円、営業利益が15%増の43億円であったと発表しました。増収増益となるも、市場予想を下回る業績内容が売り材料となりました。
環境分析・計測機器メーカーである堀場製作所(6856)は6.3%高の28,880円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。14日、国内証券が同社の目標株価を従来の1万4000円から、足元の水準を上回る3万5000円に引き上げ、これを材料視した買いが優勢となりました。
プラスアルファ・コンサルティング(4071)は一時ストップ安水準となる17.0%安の2,416円をつけ、大幅安となりました。14日に同社株を保有する香港のアクティビストであるオアシス・マネジメントが全株式をラクス(3923)に譲渡すると発表しており、株主還元の強化やガバナンス(企業統治)改善への期待が後退するとの見方が売りを呼びました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は1,008円高で続伸となりました。ASMLホールディングの決算も通過し、国内の半導体株も堅調な推移となりました。明日の材料には、内外の決算発表や要人発言が挙げられます。国内では本日の大引け後に東宝(9602)、ベイカレント(6532)、SHIFT(3697)、米国ではブラックロック・ファンディング[BLK]、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]、モルガン・スタンレー[MS]の決算発表が予定されています。また、ウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長が米上院銀行委員会の公聴会で議会証言を行う予定です。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
