東京市場まとめ

1.概況

日経平均は782円高の68,526円と上昇して取引を開始しました。前日の米国市場では、主要指数が揃って上昇したことで、国内でも買いが優勢でのスタートとなりました。序盤から堅調に上げ幅を拡大した日経平均は10時48分に1,631円高の69,374円で、この日の高値をつけました。前引けは1,199円高の68,943円となりました。

後場は伸び悩み、徐々に上げ幅を縮小しました。大引けにかけては、上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う換金売りが意識され、上値の重い展開となりました。日経平均は最終的に813円高の68,557円で続伸となりました。

TOPIXは15ポイント高の4,036ポイント、新興市場では東証グロース250指数が3ポイント高の718ポイントで続伸となりました。

2.個別銘柄等

SUMCO(3436)はストップ高水準となる15.4%高の5,244円をつけ、大幅続伸となりました。9日、台湾グローバルウェーハズが、米マイクロン・テクノロジー[MU]とシリコンウエハーに関する10年の供給契約を結んだと発表しました。この長期契約からウエハーの供給不足を示唆しているとの見方が同社への買い材料となりました。

安川電機(6506)は2.3%高の6,972円をつけ、続伸となりました。10日の取引終了後に2027年2月期の第1四半期決算発表を予定する中で、市場予想ベースでは前年同期比39%増の145億円が見込まれており、好業績を期待した買いが先だって入りました。

ファーストリテイリング(9983)は3.6%安の82,110円をつけ、3日続落となりました。9日、2026年8月期(今期)の当期純利益が前期比15%増の5000億円になる見込みと発表しました。従来予想は4800億円(同11%増)からの上方修正であったものの、市場予想並みの業績見通しを示したことで、目先の材料出尽くしとみた売りが出ました。

三菱自動車工業(7211)は9.4%高の361.8円をつけ、4営業日ぶりとなる大幅反発となりました。9日に国内工場でヒューマノイド(ヒト型ロボット)の量産を始めると発表し、これが事業拡大につながるとの見方が買い材料となりました。同社の京都工場で2027年にも生産予定で、生産能力は月1,000台で将来的には外販も検討しているとされています。

キユーピー(2809)は2.4%安の4,380円をつけ、続落となりました。9日、2026年11月期の第2四半期決算にて、営業利益が前年同期比24%増の200億円であったと発表しました。増益を示したものの、今後は中東情勢の悪化などに伴うコスト高が業績低下につながるとの見方から売りが優勢となりました。

電子部品製造装置メーカーのAIメカテック(6227)はストップ高水準となる17.3%高の6,790円をつけ、大幅続伸となりました。9日、海外の大手半導体関連メーカー2社から、半導体ウエハーを搬送する「ボンダー・デボンダー装置」を受注したと発表しました。この大型受注による収益拡大期待から買いが殺到しました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は週間で1.7%安、TOPIXは同0.7%安となりました。週後半に持ち直したものの、売りが優勢となりました。来週は内外の主力銘柄の決算発表が注目材料です。本日大引け後には、安川電機、イオン(8267)、来週は米銀大手や、16日には台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]の決算が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)