日経平均は高値圏での推移が続いているものの、ボラティリティーの高い展開となっており、先週は前日比3%超下落した日が2日(6月23日は3.5%安、6月26日は4.2%安)あるなど、その下げ幅の大きさも懸念される局面です。一部には、人工知能(AI)・半導体関連銘柄への過度な集中を危惧し、物色の変化も既に見られ始めています。そこで今回はバリューの要素が大きいディフェンシブセクターに注目してみます。

具体的には、国内でディフェンシブとされる傾向のある「医薬品」「食品」「水産・農業」「電気・ガス」の4セクターの銘柄において、過去5年のEPS(1株当たり利益)成長率がすべてプラス成長であった(≒ディフェンシブセクターながら、着実な成長を実現してきた)銘柄を以下の条件でピックアップします。

<スクリーニング条件>
・TOPIX医薬品、食品、水産・農業、電気・ガスの4指数を構成する銘柄
・過去5会計期のEPS成長率がすべてプラス成長
・ROE(自己資本利益率)が高い順から15銘柄を選定

リストを見ると、菓子製造の寿スピリッツ(2222)や米菓の国内最大手メーカーとされる亀田製菓(2220)などが上位でピックアップされました。その亀田製菓や、キノコ生産大手のホクト(1379)、畜産・水産飼料などの事業を展開するフィード・ワン(2060)は依然としてPBR(株価純資産倍率)が1倍を割り込んでおり、EPS成長に加えてROEも高水準を維持しているにもかかわらず、収益力に対する株価評価には割安感が見られます。
個別銘柄では、ロート製薬(4527)は今期配当が50円と前期の46円から増配見込みで、10期以上連続で増配実績のある銘柄です。また、承認されれば新たな収益源になり得るとされる、サイトメガロウイルス角膜内皮炎向け点眼薬の日本における製造販売承認申請をしています。ディフェンシブでありながら、成長の原資となりえる投資を進めている銘柄も散見されます。半導体相場の様相の中で、ディフェンシブ銘柄を加えるなど、ポートフォリオを見直してみてはいかがでしょうか。

【日本】ディフェンシブセクターで過去5期のEPSがすべてプラス成長であった15銘柄はこちらからチェック