【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 51,920.62  △71.72 (6/25)
NASDAQ: 25,358.60  ▼118.03 (6/25)

1.概況

米国市場は高安まちまちの展開となりました。発表された5月のPCEデフレータは2023年4月以来の高い水準で、景気の底堅さが示されました。これによりS&P500株価指数の構成銘柄では過半数が上昇しましたが、テクノロジー株の軟調が指数全体を押し下げました。

ダウ平均は160ドル高の52,009ドルで取引を開始しました。寄付き後に上昇し、日本時間23時37分に806ドル高の52,655ドルでこの日の高値をつけました。その後は伸び悩み上昇幅を縮小した結果、日本時間4時59分に8ドル高の51,857ドルでこの日の安値をつけました。以降はやや持ち直し、71ドル高の51,920ドルでこの日の取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は118ポイント安の25,358ポイント、S&P500株価指数は1ポイント未満安の7,357ポイントでいずれも4日続落となりました。小型株で構成されるラッセル2000は21ポイント高の3,007ポイントで続伸し最高値を更新しました。

2.経済指標等

5月のPCEデフレータが発表され、前年比で市場予想通りの4.1%上昇となりました。PCEコアデフレータは前年比で市場予想通りの3.4%上昇となりました。また、6月14日から20日の週の新規失業保険申請件数が発表され、21万5千件となり市場予想(22万5千件)を下回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち6業種が上昇、5業種が下落となりました。資本財・サービスが2.2%高、ヘルスケアが1.5%高、素材が1.4%高となりました。一方で一般消費財・サービスが1.8%安、生活必需品が1.1%安、コミュニケーション・サービスが1.0%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中12銘柄が上昇しました。キャタピラー[CAT]が6.3%高、メルク[MRK]が4.0%高、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が2.4%高となりました。一方で18銘柄が下落し、メモリーチップやストレージの供給不足によるコスト上昇からMacやiPadなどの値上げを発表したアップル[AAPL]が6.1%安と構成銘柄中で最も大きな下落となりました。また、マイクロソフト[MSFT]が3.5%安、マクドナルド[MCD]が3.4%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、前日引け後に決算を発表したマイクロン・テクノロジー[MU]は四半期決算や見通しが市場予想を大幅に上回ったことで15.7%高となりました。また、クアルコム[QCOM]はデータセンター向けAI半導体市場で2029年度までに年間150億ドル超えの売上高を見込むとの見通しを示し3.8%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日と同じ4.39%となりました。26日朝のドル円は161円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国主要3指数は高安まちまちの展開となりました。株式相場は景気の底堅さによる上昇とテクノロジー株の伸び悩みが交錯しましたが、中東ではホルムズ海峡で貨物船に飛翔体があたり再び安全性への信頼を揺るがす懸念が生じています。その影響でWTI原油先物価格は再び70ドルを超える水準へ上昇しています。
夜間の日経平均先物は1,320円安の71,250円で取引を終えており、本日の日本市場は売りが優勢でのスタートが見込まれます。また、本日の寄付き前には東京CPIが予定されており注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)