東京市場まとめ

1.概況

日経平均は497円高の71,511円と上昇して取引を開始しました。前日の米国市場では、ハイテク株を中心に買われたことで、日本市場も人工知能(AI)・半導体関連銘柄に買いが入りました。もっとも、連日で最高値を更新していた日経平均は、高値警戒感や利益確定売りから上値は重く、前引けは261円高の71,314円となりました。

後場に入ると利益確定の売りが強まり、下落に転じました。13時57分に535円安の70,517円でこの日の安値をつけました。その後は持ち直し、終値では196円高の71,250円と史上最高値を更新し取引を終えました。

TOPIXは23ポイント安の4,044ポイントで3営業日ぶりに反落、新興市場では東証グロース250指数が20ポイント安の695ポイントで反落しました。

2.個別銘柄等

フジクラ(5803)はストップ高水準となる15.7%高の5,161円をつけ、大幅反発となりました。18日、2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比46%増の2290億円を見込むと発表しました。従来予想の1560億円(前期比1%減)から一転して、最高益が見込まれ、市場予想を上回るガイダンスが好感されました。

日本電気(6701)は5.5%安の3,756円をつけ、4営業日ぶりとなる大幅反落となりました。18日、ITコンサルティングやシステムインテグレーター事業を手掛ける米アクセンチュア[ACN]が2026年8月期(今期)の業績見通しを引き下げ、株価は18%近く下落したことで、日本市場でもシステムインテグレータ関連銘柄に連想売りが出ました。

ヤマダホールディングス(9831)は4.0%高の675.3円をつけ、6営業日ぶりに反発となりました。18日、国内証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「2(中立)」から最上位の「1(アウトパフォーム)」に、目標株価も620円から840円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。

神戸物産(3038)は一時3.1%安の2,516円をつけ、年初来安値を更新しました。ドル円が1ドル=161円80銭台と約39年ぶりの円安・ドル高水準に迫り、輸入商品を多く手掛ける同社には円安進行が利益を圧迫する「円安デメリット銘柄」として売りが出ました。

カバー(5253)は一時11.1%安の1,280円をつけ上場来安値を更新しました。18日、外資系証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「中立」から最下位の「売り」に、今後12ヶ月の目標株価も従来の1,600円から1,200円引き下げたことが、売り材料視されました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は0.3%高で7日続伸となりました。連日で最高値を更新していた反動もあって、利益確定の売りが出たものの、大引け間際から持ち直しました。今晩の米国市場は奴隷解放日「ジューンティーンス」の祝日で休場となります。来週の株価材料には、24日に米半導体のマイクロン・テクノロジー[MU]の決算発表や、25日にはキオクシアホールディングス(285A)の株主総会、同日夜には米国で5月分のPCE(個人消費支出)価格指数の発表などがあげられます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)