今後の注目ポイントとは
前回のコラム「上昇の勢いが戻らない中、日経平均の高値更新はあるのか?」では「5日移動平均線上を回復して維持できるかが注目ポイント」としました。また「5日移動平均線上を回復しても維持できずに押し返されたり、5日移動平均線上を回復できずに割り込んだりするようですと、上向きの25日移動平均線に再び接近することになり、過去2回発生した底入れパターンが崩れることになるため、25日移動平均線割れにも注意が必要になる」とも指摘しました。
指摘したとおり、5日移動平均線上を維持できなかった日経平均は、7月7日についに緩やかな上向きを続ける25日移動平均線を下回って終わりました。
また、過去2度続いていた25日移動平均線で下げ止まるパターンが崩れてしまっていることが分かります。こうした状況から、早急に25日移動平均線上を回復できるかが、今後の注目ポイントになると思われます。
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示
25日移動平均線上を回復できない場合、下降トンド入りに警戒
仮に日経平均が、25日移動平均線上を回復できない場合、5日移動平均線が25日移動平均線を下回るデッドクロスが発生し、下降トレンド入りが警戒されます。
また、25日移動平均線を下回ったままで推移した場合、デッドクロス発生後に5日移動平均線が上値の抵抗になり、節目となる65,000円を割り込んだり、6月11日につけた安値に接近したりすることが視野に入るため、下向きに変化した5日移動平均線に上値を押さえられたときは要警戒です。
一方で、日経平均が25日移動平均線上を回復し、5日移動平均線を上回った状態で維持すると、これまでのパターンは崩れたままとなるものの、反発期待が継続することになるでしょう。
買いポジションを持っている投資家は、損失の発生や拡大に注意
上昇と下落の勢いを示すモメンタムを見ると、上昇と下落の勢いの分かれ目となる0ラインを下回るとともに、これまで下げ止まっていた水準を下回っており、下落の勢いが強まっていることが分かります。ただ、モメンタムとその移動平均線であるシグナルは、わずかに上向きとなり、7日の取引を終えています。
そのため、2本線が水準を切り上げることができるかが注目ポイントになりそうです。仮に2本線が水準を切り上げ、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを上回って維持するようですと、25日移動平均線上を回復することが視野に入ります。
逆に2本線が水準を切り上げても、その動きが限定的だったり、下向きに転じて、さらに水準を切り下げたりするようですと、下落の勢いが強まるとともに日経平均が65,000円に接近したりすることも考えられます。その場合、買いポジションを持っている投資家は、損失の発生や拡大に注意が必要でしょう。
