7月12日の週より米国における主要企業が2026年第2四半期決算の発表を徐々に進める予定です。ファクトセットの集計によればS&P500種株価指数・構成企業のEPS(1株あたり利益)は前年比22.6%増と高い伸びが見込まれています(2026年7月8日時点)。各企業が市場の期待に応えられるか、決算内容が注目されます。今回は決算を前にして株式市場において評価が高まっている銘柄に焦点をあてて、以下の基準で銘柄をピックアップしました。

<抽出条件>
・S&P500種株価指数に含まれる銘柄(除く不動産)
・カバレッジアナリスト数が5人以上
・過去2ヶ月においてアナリストによる目標株価が上昇した銘柄
・過去2ヶ月においてアナリストレーティングが改善した銘柄について、改善度の高い順に15銘柄を抽出

リストを確認すると、保険・保証サービスを手掛けるアシュラント[AIZ]が基準を満たしました。足元では、欧州のフィンテック企業であるスワンが発行するカード向けに、保険機能を提供する取り組みを発表しました。不正利用補償などがカードに組み込まれる格好で、保険商品の提供機会の拡大による中長期的な収益増加が期待されます。
一戸建て住宅や分譲マンションなど住宅物件の建設・販売を行うエヌブイアール[NVR]もリスト入りしました。足元、米国では住宅の供給促進を目的とした「21st Century ROAD to Housing Act」と呼ばれる住宅法案が議会を通過し、法案成立の可能性が高まっています(本稿執筆時点では未成立)。同法案には、手ごろな住宅に対する資金供給の拡大や製造住宅やその他の住宅プロジェクトに関する規制の迅速化・撤廃を目指す条項などが含まれており、住宅供給の拡大や建設着工の増加につながるとの期待から、住宅関連企業には追い風となる可能性があります。自動識別・データキャプチャ製品の設計・製造・販売を手掛けるゼブラ・テクノロジーズ[ZBRA]もリストに入りました。同社は、バーコードスキャナやRFID(無線タグ)製品などを提供しており、フォーチュン500企業の80%以上を顧客としています。これらの製品は、工場や倉庫でロボットを自律的に動かすフィジカルAI(人工知能)や自動化システムにおいて、リアルタイムに正確なデータ取得を支える基盤として利用されています。自動化需要の拡大を背景に、中長期的な成長が期待されます。決算発表後には、市場予想に対する実績・見通しの上振れや下振れ、材料出尽くしなどにより神経質な株価変動となる可能性がある点に注意が必要ですが、アナリストが前向きに評価している銘柄として参考にしていただければと思います。

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