東京市場まとめ
1.概況
日経平均は432円安の59,484円と続落して取引を開始しました。米国における利下げ期待の後退や、中東情勢の不透明感を背景とした原油高の上昇が重荷となりました。前場は一進一退で推移し、612円安の59,304円で前引けとなりました。
後場も軟調な展開で、13時32分には989円安の58,928円でこの日の安値をつけました。その後は下げ渋り、最終的に632円安の59,284円と続落して取引を終えました。
TOPIXは44ポイント安の3,727ポイントで4営業日ぶりに反落、新興市場では東証グロース250指数が7ポイント安の766ポイントで反落しました。
2.個別銘柄等
TDK(6762)は一時11.5%高の2,985円をつけ、年初来高値を更新しました。28日、2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比15%増の2250億円になる見込みだと発表しました。市場予想を上回るガイダンスが好感され、買いが優勢となりました。
オリエンタルランド(4661)は一時10.1%安の2,188円をつけ、年初来安値を更新しました。28日、2027年3月期の当期純利益がホテル客室の修繕工事や人件費といったコスト増加を理由に、前期比7%減の1137億円を見込むと発表し、業績悪化を嫌気した売りが出ました。
富士通(6702)は13.9%安の3,180円をつけ、大幅続落となりました。28日、2027年3月期の営業利益が前期比19%増の4150億円を見込むと発表しました。市場予想を下回るガイダンスが、売り材料となりました。サーバーなどハードウエア関連の業績成長が鈍いとされています。
電動工具メーカーのマキタ(6586)は7.6%高の5,868円をつけ、3日続伸となりました。28日、資本効率の改善に向け2031年3月期に自己資本利益率(ROE)を11%以上とする目標を発表しました。また同時に発表した2027年3月期(今期)の当期純利益見通しが市場予想を上回ったことも評価され、買いが集まりました。
Terra Drone(278A)は一時ストップ高水準となる19.3%高の9,270円をつけ、年初来高値を更新しました。28日、子会社を通じて固定翼型の迎撃ドローンの開発・製造を行うウクライナの防衛テック企業「ウィニーラボ」に出資すると発表し、ドローンの開発進展期待から買いが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
原油高や米利下げ期待のはく落が重荷となり、日経平均は続落となりました。明日の材料には、日米の決算銘柄の動向があげられます。中でも半導体関連銘柄が注目され、国内ではレーザーテック(6920)や東京エレクトロン(8035)、米国ではサンディスク[SNDK]の決算発表が予定されています。そのほかにもアップル[AAPL]やイーライ・リリー[LLY]の決算発表などが控えています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
