日経平均株価は2月の史上最高値まであと4.2%
4月14日の東京株式市場は底堅い展開となりました。4月11日にパキスタンで行われた米国とイランの停戦協議は合意に至らず売りが先行する形となりましたが、そもそも合意に対する期待値は大きくはなかったといえます。
むしろ、ホルムズ海峡の通航再開やイラン核開発を巡り双方の異なる主張は明らかだったはずであり、たった1日での合意は難しかったのでしょう。売り先行となった4月14日の朝方のタイミングは買い場だったといえるでしょう。
一方、依然として中東情勢を巡る不透明さが残るほか、トランプ米大統領などの発言に対して市場が神経質に反応する局面は続きそうです。ただ、金融市場のネガティブな反応は徐々に薄れていくことが予想されます。中東地域での戦闘停止に向けた話が急速に進展するようであれば、ポジティブな側面からみて、この点は織り込まれてはいないでしょう。
過去30年を振り返ると、日本株の4月のパフォーマンスは年間では2番目に高い結果です。日経平均株価は2月の史上最高値まであと4.2%、TOPIXはあと5.8%です。悪材料に取り囲まれながらも、かなり高位置(好位置)にあり、ショートカバーが意外高を生む相場展開も想定されます。
短期的にはNTショート(日経平均を売り、TOPIXを買う)への逆張り戦略が意識
4月10日の日経平均株価は1,000円以上の上げ幅でしたが、TOPIXは小幅安で終えました。こうした現象は今に始まったことではありませんが、さすがに違和感がありました。日経平均の上昇は半導体株や電線株など大型グロース株の動きが良かったことに加え、決算を材料に指数寄与度の大きいファーストリテイリング(9983)が上昇した影響が大きかったのです。
米国株式市場は米SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が連日で史上最高値を更新しており、やはりAI・半導体関連が強いという印象を与える動きだったといえます。ただ、さすがに米国株の戻りが速い上、日経平均を動かす銘柄に特定色が強すぎます。
先週末(4月10日)時点で、日経平均をTOPIXで割ったNT倍率は2月25日以来の水準まで上昇しました。短期的にはNTショート(日経平均を売り、TOPIXを買う)への逆張り戦略が意識されやすいでしょう。
短期的には物色面で変わり目に来ているか/米金融機関の決算がポジティブな材料となるか
売買高で相場をけん引していた古河電気工業(5801)やフジクラ(5803)は先週4月10日まで3日連続の陽線をつけていましたが、4月13日は陰線で終えました。分かりやすく言うと「陽線→陽線→陽線→陰線」となっており、そろそろ買い疲れ感も出てくる頃でしょう。
一方、TOPIXに影響大の出遅れ感が強いトヨタ自動車(7203)の日足は「陰線→陰線→陰線→陽線」と上記と対照的です。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)などのメガバンクの一角も「陰線→陰線→陰線→陽線」となりました。短期的には物色面で変わり目に来ているのかもしれません。
今週(4月13日週)は米国で大手金融機関の決算発表があり、プライベートクレジットに対するリスクへの懸念を払しょくできれば、ポジティブな材料として、この点も織り込まれるのではないでしょうか。
