東京市場まとめ

1.概況

日経平均は386円高の61,202円と反発して取引を開始しました。序盤は堅調な推移となったものの、主力の半導体関連銘柄などに売りが出たことで前場中ごろには下落に転じました。前引けは386円安の60,429円となりました。

後場も総じて上値の重い展開となりました。13時3分に559円安の60,256円で、この日の安値をつけました。その後は下げ渋ったものの、買い材料にも乏しく最終的に265円安の60,550円で4日続落となりました。

TOPIXは24ポイント高の3,850ポイントで4日ぶりに反発、新興市場では東証グロース250指数が24ポイント高の823ポイントで続伸となりました。

2.個別銘柄等

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は一時3.8%高の3,110円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。19日、内閣府は2026年1-3月期のGDP速報値で季節調整済み実質GDPが年率換算で前期比2.1%増であったと発表しました。堅調な経済成長を受けて、日銀が早期に追加利上げに動きやすくなるとの思惑から、銀行株が物色されました。

太陽誘電(6976)は一時8.2%高の7,782円をつけ、年初来高値を更新しました。18日、台湾の調査会社トレンドフォースが人工知能(AI)サーバーなどに使う積層セラミックコンデンサー(MLCC)の価格が持ち直す見通しだと発表しました。MLCCを中核とする同社に追い風との見方から買いが優勢となりました。

AGC(5201)は4.5%高の6,226円をつけ、4営業日ぶりに反発しました。18日、国内証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「ニュートラル(中立)」から最上位の「バイ(買い)」に、目標株価を従来の6,320円から8,290円へ引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは「半導体の開発生産や設備投資の増加に伴い、2027年12月期(来期)にかけて(半導体部材の)販売拡大が加速する」としています。

大和ハウス工業(1925)は1.4%高の4,544円をつけ、反発しました。18日、日本経済新聞は同社が中東情勢の影響から「7月以降の住宅受注について『契約時に引き渡し時期が延びる可能性を説明していく』考えを明らかにした」と報じました。前日は売りが優勢となったものの、売り一巡との思惑から買い戻しの動きが見られました。

自然エネルギー事業などを展開するエンバイオ・ホールディングス(6092)は一時11.6%高の1,009円をつけ、年初来高値を更新しました。18日、特別高圧系統用の蓄電所の開発を目的として、長野県内の土地や発電設備を電力会社の送配電網につなぐ権利を取得したと発表しました。これによる将来的な業績拡大の思惑が買いを呼びました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は265円安で4日続落となりました。人工知能(AI)や半導体関連銘柄に売りが出る中で、銀行セクターやファーストリテイリング(9983)などが買われるなど物色の変化が見られます。明日に向けて、ダウ平均構成銘柄のホームデポ[HD]の決算発表が注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)