3月31日年初来安値を更新、2月上昇分を帳消しに

2026年2月28日に米国とイスラエルがイラン攻撃を行ってから1ヶ月が経過し、WTI原油先物価格が高値圏で推移するなか、3月30日の取引で100ドル台を再度つけたことなどが嫌気され、日経平均は月末の3月31日も大幅安となり、ついに1月5日につけた終値ベースの安値を下回る結果になりました。

また、3月の下落幅は7,786円55銭(13.23%)と記録的なものとなり、月間では過去最大、1990年8月の下げ幅を35年ぶりに更新しています。さらに下落率もリーマン・ショックのさなかとなる2008年10月以来の大きさとなっており、記録的な値動きとなる1ヶ月になりました。

そうしたなか、3月31日の終値が51,063円となったことから、1月8日につけた2026年の安値51,117円を下回って年初来安値を更新するなど、2月の上昇分がすべて帳消しになってしまった格好です。

モメンタムは0ラインを下回った状態が継続

上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを下回って推移しており、下落の勢いが強いままとなっています。

ただ一方で、モメンタムからは反発の兆しもみえます。それは、前回も指摘した「逆行現象」の発生です。逆行現象は、株価が安値を更新しているにもかかわらず、モメンタムの水準が切り上がる現象のことで、下落の勢いが弱まっていることを指します。

そのため、2本線が上向くかどうかが注目されます。仮に2本線が上向いて上昇するとともに0ラインを上回って維持するようですと、上昇の勢いが強まり、株価水準の切り上げが期待されます。

一方で、2本線が上昇しても限定的だったり、下向きのまま低下が続くとともに直近の低い水準を下回って維持したりするようですと、下落の勢いが強まって安値を更新するなど、さらに株価水準が切り下がることが考えられるため、注意が必要です。

【図表1】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示

4月相場はどうなる?底入れ達成の条件を確認

外部環境に左右される東京市場ですが、4月相場はどうなるのでしょうか?テクニカル面から言えば、底入れするためには一定の条件を達成する必要があると言えます。

移動平均線からは、
・5日移動平均線上を回復して維持すること
・5日移動平均線が上向きに変化してサポートになること
・75日移動平均線と下向きの25日移動平均線を上回って維持すること
モメンタムからは
・モメンタムが0ラインを上回って水準を切り上げること
これらの条件が順番にクリアされて、すべて達成されることが底入れから上昇トレンドを回復するための条件になると思われます。

4月相場に入って流れが変わる可能性はありますが、上に挙げた底入れの条件が順番に達成されるのかどうかに注目し、高値掴みにならないよう注意するとともに売買判断に役立てていきましょう。